カラーミーWPオプションのWordPressにClaudeをつないで、記事を書いてもらう方法

カラーミーWPオプションのWordPressにClaudeをつなぐ

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このブログは、カラーミーショップの「カラーミーWPオプション」で作っています。お店と同じドメインの中にWordPressを置ける仕組みです。

そのWordPressに、AIアシスタントのClaudeをつないでみました。結果として、記事の下書きから公開、デザインの微調整まで、話しかけるだけでできるようになっています。実は前回のちいかわ映画の記事も、この仕組みで下書きを作りました。

カラーミーショップのプレミアムプランでオウンドメディアを運用している方、これから始めたい方に向けて、やってみて分かったことを、うまくいかなかった部分も含めて残しておきます。

記事を書く作業が、どう変わったか

これまでは、ネタを考えて、書いて、見出しを整えて、抜粋を書いて、画像を用意して、ようやく公開でした。オウンドメディアが続かない理由の多くは、この工程の多さにあると思います。

つないだあとは、「この映画について記事を書いて」と伝えるだけで下書きができます。こちらがやるのは、内容を読んで直しを指示することと、公開の判断だけです。

実際にできたことを挙げておきます。

  • 記事の下書き作成、公開、公開後の修正
  • URLのスラッグと、一覧に出る抜粋文の設定
  • 画像のアップロードとアイキャッチの設定
  • テーマの追加CSSの編集(お店側のデザインに寄せる調整)
  • 一覧ページのテンプレート編集(記事全文が並ぶのを抜粋表示に変更)

逆に、テーマそのものの切り替えはできませんでした。WordPressの外部連携の窓口に、テーマを有効化する機能が用意されていないためです。ここは管理画面で操作します。

カラーミーWPオプションとは

先に、土台になっている仕組みの説明です。サーバーもドメインも別途契約せずに、ネットショップと同じドメインにWordPressを開設できるオプションです。

対象常時SSL設定済みの全ショップ
申し込みアプリストアからアプリを追加
URLショップドメイン/apps/note で固定
容量10GB
サーバーロリポップ!マネージドクラウド上。契約・管理は不要
カスタマイズ通常のWordPressと同じ。テーマ・プラグインの制限なし

お店と同じドメインの中に記事が積み上がるので、検索エンジンからの評価がお店側に集まります。これが、外部のブログサービスを使わずにここへ書く一番の理由です。

つなぐ手順は3ステップ

前提:Claudeの有料プランが必要です

今回使うのは「Claude Code」という、パソコンに入れて使うタイプのClaudeです。ここは先に押さえておいてください。無料プランでは使えません。Pro/Max/Team/Enterprise、またはAPI利用のConsoleアカウントのいずれかが必要です。個人でお店をやっているなら、まずはProプランが現実的な選択肢になります。

名前に「Code」と付いていますが、プログラムを書く人専用のものではありません。ターミナル(黒い画面)に抵抗がある方は、デスクトップアプリ版を使えば同じことが普通の画面操作でできます。

以下はWindowsのPowerShellでの手順ですが、Macでも考え方は同じです。

1. WordPressにAI用のユーザーを作る

WordPressの管理画面の「ユーザー」から新規追加します。自分のアカウントを使い回さず、専用のユーザーを作るのが大事なところです。あとから権限を絞ったり、止めたりできます。

ユーザー名はあとから変更できないので慎重に決めてください。メールアドレスは既存ユーザーと同じものが使えないので、自分のアドレス+wpbot@example.com のような形にしておくと、自分の受信箱に届きます。権限グループは編集者を選びます。

2. アプリケーションパスワードを発行する

ログインパスワードとは別に、外部連携専用のパスワードを発行します。ユーザーを作ったあとで、「ユーザー一覧」から該当ユーザーの編集画面を開き、ページの一番下にある「アプリケーションパスワード」から発行します。

ユーザーの追加画面にはこの項目がありません。ここが迷いやすいところです。管理者から他の人のプロフィールを開くとフォームが出ないことがあるので、その場合は当該ユーザーでログインし直して「プロフィール」から発行してください。

4文字ずつ区切られた24文字のパスワードが一度だけ表示されます。この画面を閉じると二度と見られないので、必ず控えてください。

3. Claude Codeに登録する

控えたパスワードから空白を取り除き、ユーザー名とつなげて、認証用の文字列に変換します。

[Convert]::ToBase64String([Text.Encoding]::UTF8.GetBytes("ユーザー名:パスワード"))

出てきた文字列を使って登録します。

claude mcp add wordpress https://ショップドメイン/apps/note/wp-json/mcp/mcp-adapter-default-server --transport http --header "Authorization: Basic 出てきた文字列" --scope user

最後の --scope user を付けないと、そのフォルダの中でしか使えない設定になります。登録できたらClaude Codeを再起動してください。

MCPは、まだ使えませんでした

ここが今回いちばんの回り道でした。手順3で登録したのはMCPという仕組みなのですが、結論として、これ自体は動きませんでした。

MCPは、AIが外部のサービスを操作するための共通の窓口です。WordPress用のものを3つ検討して、こうなりました。

Automattic/wordpress-mcp2026年1月にアーカイブ済み。紹介記事がまだ多く残っていますが、使えません
WordPress/mcp-adapter(公式)接続は成功するものの、操作できる機能の一覧が空で返ってきます。機能を載せるための土台であって、それ単体では投稿もできません
REST APIを直接使うこれが現実解。追加のプラグインなしで、記事もメディアもCSSも通ります

REST APIというのは、WordPressが最初から持っている外部連携の窓口です。つまり、特別なものを入れなくても、WordPressは元から外から操作できるようになっています。

そうなると手順3は無駄だったのかというと、そうでもありません。あの登録は、認証情報の置き場所として役に立っています。Claudeはそこに保存された情報を読み取って、REST APIを呼び出しています。

なお、MCPを本来の形で使いたい場合は「AI Engine」というプラグインが候補になります。無料版で投稿・固定ページ・メディアなどの機能が揃い、権限レベルも選べるようです。こちらはまだ試せていません(2026年8月時点)。

渡す権限は「編集者」から始める

AIに管理者権限を渡したくなりますが、おすすめしません。編集者で始めて、必要なときだけ上げるのが安全です。

編集者でできることできないこと
記事の作成・公開・更新
他のユーザー名義での投稿
画像のアップロード
テーマの切り替え
追加CSSの編集
プラグインの操作
サイト設定・ユーザー管理

デザインを調整したいときだけ一時的に管理者に上げて、作業が終わったら編集者に戻します。万一パスワードが漏れたときに、被害が記事だけで済むか、サイト全体に及ぶかの差になります。

記事の著者は、AI用ユーザーにしない

これは見落としやすい点です。WordPressは、そのサイトに投稿を持っているユーザーの一覧を、誰でも見られる状態で外部に公開しています。

AI用ユーザーの名義で記事を公開すると、そのユーザー名が外から見えるようになります。ユーザー名はログインIDそのものなので、できれば知られたくない情報です。

投稿するときに著者をお店のオーナーのアカウントに指定しておけば、AI用ユーザーは投稿を持たないので、この一覧に出てきません。編集者の権限には他の人の名義で投稿する権限が含まれているので、権限を上げる必要もありません。

やる前に決めておくこと

バックアップは自分で用意する

WPオプションには、バックアップ機能がありません。作ったコンテンツの保全は、オーナー側の責任になっています。

AIが記事だけでなくテンプレートまで書き換えられる状態にする以上、バックアップなしで始めるべきではありません。バックアップ系のプラグインを先に入れておいてください。

あわせて、管理画面の「メディアを作り直す」は絶対に押さないでください。記事・固定ページ・画像・テーマ・プラグインがすべて初期化され、元に戻せません。

画像の著作権は、AIに任せない

キャラクターの画像や作品の公式画像は、出典を書いても使えません。「フリー画像」として出回っているものも、権利者の許可がなければ同じです。

安全なのは、商用利用が明記されたライセンス画像か、自分で撮った写真です。お店のブログなら、自分の商品写真がいちばん確実で、ブランドの一貫性にもつながります。

容量は10GBまで

超えるとWordPress自体が表示されなくなります。画像はアップロード前に縮めておく運用にしてください。横1600ピクセル程度、数百KBに落としておけば、記事に使う分には十分です。

つまずいたところ

細かい話ですが、同じことをする方のために書いておきます。

URLのスラッグは必ず指定する。指定せずに投稿すると、日本語のタイトルがそのままURLに変換され、80文字を超える長いURLになります。SNSで共有したときに崩れますし、検索エンジンにも不利です。英数字のスラッグを毎回指定してください。公開後に変更しても、WordPressが古いURLからの転送を用意してくれるので、共有済みのリンクは切れません。

変更が反映されて見えないことがある。WPオプションは表示を速くするためにキャッシュが効いています。CSSを変えても見た目が変わらないときは、URLの末尾に ?nc=12345 のような文字を付けて確認してください。効いていないと勘違いして、余計な修正を重ねてしまいます。

一覧に記事の全文が並ぶ。WordPressの標準テーマ「Twenty Twenty-Five」は、トップページに記事本文をまるごと表示します。抜粋を表示する設定に差し替えて直しました。さらに抜粋は初期状態で55語で切られるため、日本語だと文の途中で切れます。ここも調整が必要でした。

おわりに

MCPという新しい仕組みは期待していたほど動きませんでしたが、WordPressが昔から持っている窓口を使えば、今日から十分に実用になります。

そして、権限を絞って渡せることが、この構成のいちばんいいところだと思っています。AIが触れる範囲を記事だけに限定したうえで、書く手間を預けられます。

オウンドメディアを作ったものの更新が止まっている、という方は多いはずです。書く工程のいちばん重い部分を預けられるなら、また動き出せるかもしれません。

参考リンク